Profil dowódcy roropan > Dziennik Okrętowy

Profil
Nazwa dowódcy:
Aktualny statek:
CUORA FLAVOMARGINATA [R-05CF]
(Diamondback Explorer)
 
Członek od:
1 gru 2020
 
Zgłoszone odległości:
0
 
Odwiedzone układy:
4 948
Pierwsze odkrycia układów:
228
3306.12.19 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 10日目<Final>

3306年12月19日 11:25 2MASS J05342753-0528284 A 3 a

 思い付きで飛び出したこの旅も、ついに10日目を迎えた。予定より3日もオーバーしているが、予定の数倍、いや数十倍楽しめている。見た事のないものを発見することの楽しさは何物にも代えられない喜びがある。さて今日の探索だが、まず昨日立ち寄ったHD 36917に、どうも緑色をした星雲があるという情報を手に入れた。昨日は白いハイメタ惑星に気を撮られてあまり周りをよく見ていなかったせいで気づけなかった。今日は再度立ち寄ってみようと思う。

3306年12月19日 12:14 HD 36917に到着。

 食事を早々に済ませ、久々の上陸地点から一気に飛んで来たものの、残念ながらそれらしきものを確認することはできなかった。銀河全体の動きなどの影響が絡んでるとしたら巡り合わせという事かもしれない。

3306年12月19日 12:19 V2421 Orionisに到着。

 オリオン大星雲に連なる、2,900個(らしい)もの大量の星団の端っこに来てみた。ここからバブル方面を見ると、星が沢山見えるのではないかと期待して来たのだが、案外そうでもなかった。以前コロニア帰りのCMDRから写真を見せてもらったことがあるが、この程度の星団では、疑似的にでもああいう感じにはならないもんだな。残念だ。

3306年12月19日 12:33 EZ Orionisに到着。

 ここはオリオン大星雲の中でも最も巨大な太陽のある場所。というよりも他に何もないのだが、非常に明るい場所でGalaxy Mapでも目を引く存在だったので立ち寄ってみた。ちなみにここの半径は211.1646だそうだが、先日立ち寄ったRS Perseiの巨大な太陽は1,265.3062もあったらしい。もうあれを見てしまうと大抵のサイズでは驚かなくなってしまったのが惜しい。距離的にもやはりこちらを先に探索する方が断然お奨めなんだろう。

3306年12月19日 12:51 V380 Orionis NGC 1999

 いよいよオリオン大星雲を離れて別の地点へやってきた。同胞のCMDRよりお奨めされたスポットだ。ここにはFiery Skyというビーコンがあった。

FIERY SKY

A tourist beacon. These are special locations that typically hold historical significance, and are often sought out by explorers. To find out more about exploration check the Pilot's Handbook link below.

 ”燃えるような空”という名だけあって、この宙域に広がる独特の赤い星雲が広がっていた。Barnard's Loopと比較してもその色はやや濃い目で、まさしく炎のように躍動感のある形をしているため、空が燃えるように見えるのだ。全体的には暗黒系の星雲の中にある為、部分的に赤くも上がるような星雲との濃淡がはっきり浮かび上がり、神秘的な光景だった。

3306年12月19日 13:36 BD-12 1172 Spirograph Nebula

 ここも元々自分で仕入れた情報になかった、お奨めされた最後のポイントだ。まず到着して視界に入ってきたのは、青白く巨大な太陽と、緑色の世界だ。それにしてもなんという偶然か!緑色の星雲を見たいと思って見れなかった今日この日に、まさか緑色の星雲のある場所にたどり着けるとは!

 ここはNotable Stellar Phenomenaが3つもあり、更にSANCHEZ CLASS SCIENCE VESSEL CEC-1018というポイントにメガシップがある事も解った。この宙域がこの旅の締めくくりとなる。最後に盛沢山というのは偶然だが良かった。特に昨日から引き続きのNotable Stellar Phenomenaで、まだ発見できなかったものもあるだけに、これは楽しみだ!

3306年12月19日 14:00 BD-12 1172 2 Notable Stellar Phenomena

 今回のポイントは今までと違い、惑星のリングの中にあった。青白い光源を受けているものの、全体的に薄紫がかった雲の中にいるような感じだが、あくまでリング内という事で全体的には明るく視認性は高かった。薄紫という事で当然Purpureum Metallic Crystalsを期待したのだが、そこにあったのはFlavum Metallic Crystalsだった。それにしても”黄色じん帯”とは凄い名前だ。黄色じゃダメだったのか?笑

3306年12月19日 14:33 BD-12 1172 2

 Notable Stellar Phenomenaのあるリングの惑星にBiologicalがあったため着陸を試みた。1.75Gある事に気づかず、操作を誤ってスピードオーバーで着陸しかけたため、慌てて切り返そうと思ったが焦って操作をミスして地面に激突した。シールドを持って行かれた上に、Hullを40%も持って行かれた!正直言って、終わったかと思った。本当に危なかった。旅の最後の観光地なのに、こんな所で大破したら泣くに泣けないところだった。ここは全体的に重力が大きいようなので気を付けなくてはいけないな。

 発見したOrganic Structuresは例の球体であるPrasinum Bioluminescent Anemoneだ。Anemoneは何気にそれなりの種類があるが、正直言ってぱっと見でどれかという区別は殆どつかない。Codexを見ても解る様にきちんと見比べれば明らかに色が違うわけだが、こんなものは研究者でもなければ全て光る玉という認識だろう。

3306年12月19日 14:53 BD-12 1172 6 Notable Stellar Phenomena

 次のポイントも、先ほど同様にリングにあった。一見同じかと思いきや、ブドウ球菌のようなSolid Mineral Spheresが一緒に漂っていた。相変わらずガスを噴き出していて、結晶と一体化したりもしている。少し期待していたが新しい結晶を見つけることはできなかった。

3306年12月19日 15:08 BD-12 1172 10 Notable Stellar Phenomena

 3つめのポイントは若干薄めのリングで、遠目からだと青白い太陽が透かしてはっきり見えるくらいの綺麗な場所だった。ここにあるOrganic Structuresは、一見先ほどと同じかと思ったが、よく見ると球体がくっついてはいるが、六角形にくりぬかれていてサッカーボールのような模様になっていた。Lattice Mineral Spheresというらしい。”格子”か。なるほどな。こいつもガスを発生させていたので、せっかく模様が付いているのにあまり良い写真が撮れなかったのが残念だ。

3306年12月19日 15:27 BD-12 1172 13 SANCHEZ CLASS SCIENCE VESSEL CEC-1018

SANCHEZ CLASS SCIENCE VESSEL CEC-1018

A megaship. Huge ships that travel between local systems, Due to their portance to the local economy they are sometimes targeted by opposition forces; mercenaries can find work in the engagements that оссиr. To find out more about mercenary work heck the Pilot's Handbook link below.

 メガシップのある場所に辿り着いた。ここは観光地ではあるが、他のメガシップ同様に奇襲を受ける可能性もある場所なので、あまり暢気にはしていられない。いつ戦闘が始まるか解らないので、早めに撮影だけをして切り上げる事にした。しかしピンク色の太陽に大きなリング、そして青緑色の空に浮かぶメガシップというのは絵になる。もう少し滞在して撮影をしたかったが、それはまたの機会としよう。ただでさえHullが60%の状況だ。ここで撃ち落とされたらあまりにも被害が大きすぎるからな。

3306年12月19日 15:30

 この地点を観光のラストであるため、いよいよ最後のジャンプとなる。なぜかMUSCA DARK REGIONまでのルート検索が上手くできず若干手間取ってしまったが、多少の大回りをしながら帰ることにした。だいたい20ジャンプくらいだろうか。途中に主だった観光地もない為、一気に戻ることになる。海賊だけはご免こうむりたいところだ。

3306年12月19日 16:00 MUSCA DARK REGION PJ-P B6-1 Betancourt Base

 ここの所ずっと星雲の中にいたせいか、帰りの道中で見る普通の宇宙空間に最初は違和感を覚えた。よくある都会で見慣れた薄汚れた空から、田舎の星空を見た時のあの、黒すぎる違和感に似ている。それにしても何もない空間をジャンプしてきただけだが、流石にMUSCA DARK REGION PJ-P B6-1に飛ぶ直前と、ついてからステーション(ゴール地点)に向かうまでの時間は多少の高揚感があった。2割くらいは海賊に出会わないよう懇願しながら緊張していた部分だったのは間違いないが。

 9日ぶりのステーションだ。ここはバブルから外れてはいるが、人類の生活圏内に帰って来たのだ。長いようであっと言う間の、短いようでとても来い10日間の旅だった。おっと、データを売るのを忘れないようにしなくちゃな。7ページ分、約350個の星系のデータを換金し、2億4926万7927crを手に入れた。新しく発見された星系や惑星などは多すぎてちょっと書き記せないが、1億ちょいくらいだと思っていた金額が予想の倍くらいだったのは嬉しい。コミュニティゴール様様だな。

 今日の航行距離は約1,600Lyだ。この旅の総航行距離は、一部アバウトな部分もあるが大体21,500Ly程だろう。コロニアに辿り着ける距離だと考えるとなかなか感慨深いものがある。元々トレーダーとして生計を立て名を上げてきたこの俺は、探検家としてもそれなりの経験を積んできたつもりだったが、この旅では自分の世界がいかに小さいかを実感した。もっと面白いものを見たいという欲求も強くなった。今後は長距離でなくても、例えば今回見て回れなかった場所も含めて、探索に行こうと思う。宇宙は広大だ。好奇心が止まらないぜ!

3306.12.18 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 9日目

3306年12月17日 12:45 PMD2009 48 Orion Nebula Tourist Centre

 情報をかき集めていたら大分時間が経ってしまった。バブルが近づいたことにより良好な通信状態になった為、同胞のCMDRから有力な情報が沢山入ってきた。どうやらこのオリオン大星雲周辺には、俺の調べた以上に観光スポットがあるらしい。

ざっとメモしておこう

・OORT

・2MASS J05342753-0528284

・BD-12 1172

・V380 Orionis

・EZOrionis

今日中に旅を終える可能性もあったが、どうやらこの星雲からすら出ることが出来なくなる可能性が高くなった。なに、そこまで急いでいるわけでもないのでな。もう少し楽しんでいくとしよう。

3306年12月17日 13:08 HD 36917 The Orion Nebulaに到着。

 まずは当初の予定通り、Orion Nebulaの中心と思われる場所にやってきた。これといった観光地ではなさそうだと思ってきたが、リング付きの惑星が多い事に気づいた。中でも白色のHigh metal content worldは、既にCodexには登録済みだったが初めて見た。なぜ気づかなかったのだろう…。光源が白いという事もあり非常に美しい惑星だった。

3306年12月17日 14:30 OORTに到着。

 元々この宙域に来る予定はなかったが、同胞からの強い勧めにより今日のメイン観光地となるべく場所として飛んできた。しかし妙な情報を耳にしていた。キーワードは尿酸。一体何の話なんだ?ミルキーウェイのような星雲でもあるのだろうか。とりあえず星系をスキャンすると、気になるポイントを発見した。Notable Stellar Phenomenaと表示されたそのポイントに船を移動させると、奇妙な光景が飛び込んできた。

3306年12月17日 14:36 Notable Stellar Phenomena

 高速航行中はNav Beaconのポイントのように何もない宙域だったが、ドロップアウトして見ると、突如として暗黒の世界に引き込まれた為一瞬焦ったが、いうなれば超小型の星雲のような宙域だろう。そこに点在していたのはMetallic CrystalsというOrganic Structuresだった。マキビシのような形をした金属の結晶のその見た目は、まさしく尿酸結晶と酷似していた。ナイスなネーミングセンスだ(笑)

 Codexによると色の違いで数種類あるらしく、確かに光を当ててよく確認してみると、暗闇の中でも若干青みがかったものと赤みがかったものを確認できた。とはいえ光源が赤色の太陽であることから、かなり薄暗く色も赤に引っ張られて確認しづらい事この上ない。無数にあるそれらを目視で確認することも困難だったため、幾つかスキャンをしたが2種類の確認までで諦めた。ただ、宙域を移動中に気づいたのだが、星雲のような地帯の中心からやや外れる事でだんだんと闇が明るくなり、赤い太陽の光源を受けて赤やピンクに染まっていくことがわかった。

3306年12月17日 15:02 Notable Stellar Phenomena

 2つ目のポイントに移動すると、そこは先ほどとはうって変わって明るい世界だった。一面オレンジ色。まるでオレンジジュースの中にいるような、宇宙空間とは思えないビビットな世界だ。そこかしこに点在する結晶が、まるでポップアートの様に見えてくる。この光景はちょっと想像していなかったな。しかもこの宙域にはMetallic CrystalsだけでなくSolid Mineral Spheresというものも合わせて存在していた。ブドウ球菌のような球体の塊だ。よく見るとガスを発生させていて、ものによっては結晶と球体がくっついてしまっているものもあり、奇妙な光景だった。ここにある結晶も先ほどの物と同じ種類で、新しいものは見つけられなかった。明るくてもあれだけ色の強い空間だと視認性は悪くなるのが困りものだな。

3306年12月17日 16:21 2MASS J05342753-0528284に到着。

 いい時間なので一度アステロイドベースに戻ろうかと思ったが、どうしても別の色の結晶を見たくて、オススメされていた別のポイントを探索に来てしまった。そもそもここに結晶がある事すら知らないわけだが・・まさかあるとは思わないよな(笑)ここはポイントが一つだけだったが、満足するには十分すぎる光景だった。世界はまっ黄色に染まった。この暗闇の銀河の中において、何度も言うが、こんな奇抜な空間があるとは誰が想像できたか!残念ながら新しい結晶は発見できなかったが、今日はここまでとしよう。

3306年12月17日 16:45 2MASS J05342753-0528284 A 3 a

 近くの星系にBiologicalがあったのでそこを目指したが、例のアリ塚のようなものしかなかった。しかし今回のOrganic Structures巡りで気づいてしまった事がある。それはCodexに発見登録するためのスキャンを今までやっていなかった事だ!!つまり、この旅で見つけた例の光る球体は、俺のデータとしては未発見になってしまった。非常に残念だ。まあそういう事もあって、このアリ塚も登録できたという意味では発見できてよかった。

 今日の航行距離は32.21Lyとかなり短かったが、驚きは十分あった。久々に地上での休息となる。さて、まだまだ観光地は残っているが、果たしてバブルに戻るのはいつになるのだろう?

3306.12.17 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 8日目

3306年12月17日 03:12 Flaming Star Sector LX-T b3-0 Flaming Star Logistics Centre

 相当疲れていたのもあり、壁の薄いホテルだが熟睡することができた。気持ちの良い朝だ。正直言うと、そろそろバブルが恋しくなってきた。何もない空間にいる事に不満はないのだが、やはり膨大なデータを持ち帰り、売るところまでがミッションであることから、飛べば飛ぶほどにその重み(実際の重量は勿論ない)に対してのプレッシャーが大きくなっている事に気づいたからだ。Base Campで襲われたのもあり、ステーションのある空間ほど安心できないという緊張感が疲れに直結している。

 そうだ。そういえばここはようやく整備のできるドックだったので、昨日のうちにCGで貰ったDetailed Surface Scannerを取り寄せておいたんだ。お蔭さまで性能が30%程向上した。いい感じじゃないか!

 さて、まずはFlaming Star Nebulraを目指すことになる。ほぼ隣の星系だが、この小さな星雲の内部には星系が無いらしい。一番近くに隣接するFlaming Star Sector GW-W c1-4に向かう。

3306年12月17日 05:10 Flaming Star Sector GW-W c1-4 Flaming Star Emission Nebulaに到着。

 何もない。若干青みがかった色と薄いオレンジの星雲Flaming Star Nebulraが視界に広がるが、今まで見てきた星系と比べると小さく、これといった特徴もない上に、この反対側にある空間を支配しているBarnard's Loopの巨大な景色の方が圧倒的で、なんとなく拍子抜けした。

3306年12月17日 05:49 Orion Dark Region KC-V c2-0 The Orion Dark Region Nebulaに到着。

 ここは先ほどより更に拍子抜けをした。黒い小さなもやというべきか。やはりBarnard's Loopの方が圧倒的な存在感だし、先ほどに比べると更に近づいた為その迫力は雲泥の差だ。そこそこ出来るやつでも、隣に天才がいると全てが霞んで凡庸に見えてしまう。まさにそんな状況だ。

3306年12月17日 06:06 Messier 78 Sector RD-T C3-8に到着。

 もうBarnard's Loop圏内と言ってもいいだろう。Horsehead Nebulaという大きな星雲があるが、中心はおろか、近隣にも立ち入り制限があり近づくことが出来なかったHorsehead Dark Region IR-V c2-0を目指していたのだが、進入禁止だったので仕方なく一番近いと思われる場所を探してやってきたという状況だ。Horsehead Nebula自体はそこそこ大きい上に近くまで来ている事もあって景色としてはそれなりに楽しめた。ここは巨大なBarnard's Loopの内側にある星雲だが、Barnard's Loopと同じ色合いなのがちょっと残念な所だな。せめてもう少し近づければ、この濃淡の組み合わさった星雲を色々な角度から見る事が出来るのだが…

3306年12月17日 06:06 Trapezium Sector AF-Z c0 Barnard's Loopに到着。

 先ほどのHorsehead Nebulaの向こう側から飛んできたので、進入禁止エリアを大きく迂回する羽目になった。正式にここがBarnard's Loopの中心という事だろうか。全体がややピンクがかった世界が広がる。ここからだと周りにある小さい暗黒星雲や、やや遠めの暗黒星雲も形を捉えることができて栄える。

3306年12月17日 12:48 Trapezium Sector AF-Z c5 Flame Nebulaに到着

 Barnard's Loopの内側にある星雲Flame Nebulaの内部に位置する星系。Horsehead Nebulaよりは大きい為、内部に入ると周りは暗くなるので、先ほどの場所とはまた違った景色が広がる。

3306年12月17日 13:19 V1745 Orionis Running Man Nebulaに到着。

 Barnard's Loopから150Lyほどの宙域にある膨大な星の密集地と交わるような形で存在している、大きなOrion Nebulaと隣り合ったRunning Man Nebulaの中の星系。暗黒系のOrion Nebulaと比べるとやや青みがかっている外観の通り、空間もやや明るめの青みがかった部分が多かった。ここは降り立てる惑星があったので、着陸してみたが、Barnard's Loopの存在感の方が大きくて、隣接するOrion Nebulaは殆ど確認できなかった。

3306年12月17日 14:25 PMD2009 48 Orion Nebula Tourist Centreに到着。

 途方もない数の星が連なる宙域を包み込むように広がるOrion Nebulaにあるステーション。ここもアステロイドベースだ。アステロイドベースは基本的に惑星のリングに作られているが、この距離感はまさにDromiのそれだ(苦笑)。今回は普通に突入時に襲撃にあったが、何とか切り抜けた。やはり人のいるところに海賊はいる。ここまで来て爆破されてたまるか!

 ステーションに入ってから、ゴール地点であるMUSCA DARK REGION PJ-P B6-1までの距離を確認した。もう1,500Lyを切っている。近隣の星系があまりに多すぎるせいか、航行ルートはエラーになってしまったが、72Ly弱飛べるこのDBXなら大体20ジャンプといった所か。あっという間に到着しそうだ。

 今日の航行距離は1,432.16Lyと短めだが、複数の星雲を巡って飛んで来たので写真を撮る時間がかなり長かった。いくつかの星雲はあまり面白みのないものもあったが、実際にここまで多くの星雲を見てくると、それぞれに特徴があるという事が解って新しい発見だった

 さて明日は行ければゴールまでしたい所だが、ひとつやってみたい事が出来た。この宙域の中心と思われるHD 36917に立ち寄るのはそもそもの予定だったが、やはりこの異常なまでに密集した星たちを、やや離れた場所から観察したいと思わない奴はいないだろう?一直線に並んだ星々を、端からまっすぐまとめて眺めた時にどのように見えるのか…なかなか興味深い事だと思わないか?星雲から一気に飛んでまた星雲へと入ってしまったせいで、星雲内からだとその星の数が体感できないが、絶対凄い景色が広がっていると信じている。いい旅の締めくくりとなる事を期待して、眠りにつくとしよう。

3306.12.16 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 7日目

3306年12月16日 05:11 Heart Sector IR-V b2-0 Farsight Expedition Base

 久々にアラームを使わずに寝たせいか、思った以上に熟睡出来た。奮発したホテルの設備はなかなかのもので、バブル噴射の付いたミストシャワーは特によかった。あれは何度でも入りたくなるな。暖かい朝食を済ませ、出発前にマーケットに立ち寄った。何か珍しいものでもないかと思って見たが、特産品のようなものはないようだ。まあ、Base Campも同様だったが、アステロイドベースで特産品なんてのもないか(苦笑)。とはいえ、元々カーゴは積んでないし、持ち帰るリスクが高すぎるから買うつもりはないのだが。

 さて、帰りの航路だが、やはりBarnard's Loopを経由することにした。道中本当に何もなそうなので、とりあえずアウトポストのあるFlaming Star Sector LX-T b3-0と、その近所のFlaming Starまで一直線だ。もっと外側の、JellyfishMonkey Headもありなんだが、そこまでのんびりしていられないのもある。この辺りはまた別の機会だな。

 一直線にとは言ったものの、まずはIC 1805 Sector AV-O c6-6にあった観光ビーコンに立ち寄ろうと思う。最後のチャンスとなるが、運が良ければ地上から青い星雲が拝めるはずだが、果たしてどう出るか…あまり期待はせずにおこう。

3306年12月16日 07:25 IC 1805 Sector AV-O c6-6 PLANETARY NEBULA VIEWに到着。

 ここまでの航行距離は1314.96Ly。記録しておこう。途中で122Bodiesとかいうとてつもない星系があり、スキャンだけでかなりの時間と体力を奪われてしまったが、ここに来て正解だった。前回の2度の着陸時は見えなかった星雲が、全体ではないがしっかりと見える位置まで移動していた。二つの暗黒星雲も視界に入る。これは幸運だ!

3306年12月16日 12:54

 少し仮眠を取り、PLANETARY NEBULA VIEWを出発する。目的地はFlaming Star Sector LX-T b3-0距離にして4,924.46Lyだ。一気に行くぞ。

3306年12月16日 13:12 Gludgoea UD-V b43-5

 ここまで数ジャンプ来たが、あまりにも何もなさ過ぎて順調に飛びすぎていることに飽きてきた。せっかくだしBlue-White星系を辿っていこうと思う。

3306年12月16日 14:20 Sleguae WO-Z e15

 16ジャンプ来たところで、とうとう当たりを引いた!未スキャンのEarth-Like Worldだ!ここまでの道中でWater Worldは幾つか巡り合ってきたが、これはテンションが上がる。104,404Lsとやや遠い宙域だが、そんなことは関係ない。とにかく俺は一直線にスキャンに向かった。

3306年12月16日 15:21 Slegi MZ-M d8-8

 小一時間ほどBlue-White星系を飛んで来たが、周りにだんだんなくなってきたようで距離を稼ぎづらくなってきた。思いのほか早々にEarth-Like Worldを発見したこともあり、とりあえず移動に専念しようという思いに変わってきた。この先は距離重視で飛ぶことにする。残り33ジャンプだ。

3306年12月16日 16:07 Flaming Star Sector LX-T b3-0 Flaming Star Logistics Centreに到着。

 一気に行くぞと書いたものの、まさか5,000Ly近い距離を今日中にたどり着けるとは思ても見なかった。序盤からかなり眠気もあったが、Earth-Like Worldのお陰もあり何とか持ち直せた。それにしてもやはりDBXは良い船だと改めて実感した。

 Flaming Star Logistics Centreはアステロイドベースで、この光景はもうかなり慣れた。宿を探すよりも先に、急いでSleguae WO-Z e15のデータをUniversal Cartographicsに登録をした。ここだけで1,200万は、後に3倍で売れることを考えると勿体ない気もするが、もしもの為だ。よし!やったぞ!ついに念願が叶った!これは祝杯をあげなくてはいけないな!ところでマーケットを軽く覗いた感じだと、このステーションは採掘ベースではないらしい。Soul & Heart Nebulaの2つのステーションより活気がなかった。

 さて今日の航行距離はなんと6,059.42Lyだ。今までで一番長い距離を飛んで来た。最高記録だ。我ながら驚く。3日でコロニアに着くペースだ!(そんな事をしたら絶対途中で倒れるがな。笑)流石に今日は疲れた事もあり、あっという間に酒が回ってきた。ゆっくり休むとしよう。

3306.12.15 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 6日目

3306年12月15日 02:08 IC 1805 Sector AV-O c6-6

 目覚めるとそこは、昨日見た光景そのままだった。どうやらこのメガシップは俺を乗せたまま優しく航行を続けてくれていたらしい。目の前に広がる青い空間と、そのやや先に控えた目的地である2つの暗黒星雲。いよいよ旅の折り返し地点に来たという実感が改めて湧いてきた。いつもと同じ携帯食料ではあるが、人のいるところで食事をとるのも久しぶりだ。安心感は格別だな。もっとも海賊が来ないわけでもないらしいから早めに片づけるに越したことはないが。

念のためPLANETARY NEBULA VIEWに立ち寄ってみたが、やはり星雲は真裏に位置しており、地表から眺める事は叶わなかった。それぞれの周期は解らないが、10時間でここまで変化がないとすると、見れるようになるまで数週間かかる可能性がある。ここで星雲を見られるやつは幸運としか言いようがない

3306年12月15日 02:55 IC 1848 Sector IS-T d3-29に辿り着く。

 CoR Listening Post 'Alpha'と名付けられたこの宙域にはいったい何があるのだろうと色々散策してみたが、これと言って目を見張るほどの何かは見当たらなかった。A系列の3と4がリング付きの惑星で、距離が近い事で見栄えがする感じはあったが、印象としてはそれほどの衝撃ではなかった。着陸できるリング惑星という点では珍しさは確かにあるが…このMinor POIと呼ばれる様な宙域は「派手さはないが少し珍しいかもしれない何かがある場所」というイメージで良いのだろうか。

3306年12月15日 06:31

 だいぶ時間を食ってしまった。B系列まで30万Ls飛んでみたが目ぼしいものは無かったので移動を開始する。いよいよ最後のジャンプだ。目的地までの距離は763.61Ly。あと僅か11ジャンプでSoul Nebulaに到達する。

3306年12月15日 07:56 Soul Sector EL-Y d7 Base Campに到達。

 途中少し寄り道をしたので若干時間がかかったが、暗黒星雲がだんだん近づいてくるにつれて高揚感が増していくのがわかった。ここまで直線距離にして約7,500Lyの旅も、ようやく半分を終えた事になる。そして5日ぶりのステーションだ。そういえばアステロイドベースに入ったのはいつ以来だ?もしかするとDROMI付近にいた頃以来かもしれない。ただあの時と違うのは、ステーションの周りに幾つかのアステロイド群があり、うかつに飛んでいると衝突しそうになる危険性がある事か。まったく、凄い所に建てたもんだ。

 さて、今日のここまでの航行距離は約1,350Lyで、今日はここをベースキャンプとする!(Base Campだけにな!)・・といいたいところだが、まだ探索する場所が残っているので、しばし休憩の後出発する予定だ。

3306年12月15日 12:38 Soul Sector EL-Y d7 Base Campを出発。

 少し仮眠を取り、十分な食事をとった。アステロイドベース内なのでほとんど期待はしていなかったが、簡素なモーテルの割にオプションで酸素カプセルが利用できた事で、かなりのリフレッシュになった。何より暖かいスープを食べられた事が一番大きいかもしれない。フレッシュな野菜も久々だった。

 出発前に一部の星系のデータを登録し、先に名前を残しておいた。残りのデータは当然ながら、MUSCA DARK REGION PJ-P B6-1Betancourt Baseで換金する予定だが、ちらっと見た感じだと既に3,000万は貯まっている感じなので現時点で1億は見積もっておこう。楽しみだ。

 ステーションを出てしばらく周辺のアステロイドを観察し、暗黒星雲とのコントラストを楽しんでいたら突然海賊に襲われた。全く油断も隙もねえ奴らだ!こっちは長距離を記録してきた膨大なデータが詰まってるんだ。やはり人のいるところ海賊あり、というのは頭の隅に入れておく必要があるな。舐めていたのは俺の方だ。気を引き締めていこう。次の目的地はEafots RX-T d3-3だ。

3306年12月15日 13:21 Soul Sector EL-Y d33 BC 1 a

 Biologicalを発見したので降り立つと、初めて見るOrganic Structuresを発見した。Bark Moundsという物らしい。蟻塚のような三角の小さな山だ。あまり見栄えはしないが、新しい発見に満足できた。

3306年12月15日 14:05 Eafots RX-T d3-3 Salomé's Worldに到着。

 Historical Locationと言われている場所だが、調べてみるとなるほど、やや政治的な色合いの強い何かの歴史に関わる謎が秘められた場所という事がわかった。しかしそれが何であるかは謎のままらしく、これといった大きなロケーションがある訳でもないようだ。4年前にCMDR Saloméが調査したという星系を、一応見て回っておいた。

3306年12月15日 15:26 Eafots EU-R c4-1に到着。

UNREGISTERED COMMS BEACON

 A point of interest, They can be of interest to a variety of pilot and sometimes offer resources, credits or threats.

 この観光地は、今までとは違うちょっと変わった場所で、放棄されたステーションがあった?ある?場所だという。Formidine Rift Abandoned Settlementsと呼ばれるもので、全部で4つあるらしい。ここはAlpha Settlementとされる場所だが、実際に来てみると何もなく、ただUnregisterd Comms Beaconという物だけが浮遊していた。スキャンなどを試みたが特に作動しなかった。何か特別な作業が必要だったかもしれないが、今の俺の知識ではどうにもできず、写真だけを記録して移動することにした。

3306年12月15日 16:30 RS Perseiに到着。

 デカい。デカすぎる。なんだこれは。ジャンプが終わると同時に目の前に現れたのは、巨大な太陽だった。今までも何度か見てきた巨大な青白いものとは違い、巨大なオレンジの太陽だ。それも特大の。これは観光地になるのも頷ける。一番近い惑星に降り立とうとしたが、なんと惑星に近づくだけでFuel Scoopが起動してしまうほどの距離だ!・・いや、距離というよりも太陽がデカすぎる故の影響というのが正しいかもしれない。探索時に効率よく燃料を吸収できるようにと、DBXに耐熱の改良を施しておいてよかった。多少熱量の多い船だったら探索どころではなかったかもしれない。しかし巨大すぎて圧巻としか言いようがない。地上から見るその光景は、もはや笑うしかなかった。デカすぎる。とんでもねえ場所もあったもんだ・・ありえん。失笑

 突入時も温度計をかなり心配をしたが、一番恐怖を感じたのはやはり惑星からの脱出時だ。FSDを起動しただけで機体温度が上がっていくことを恐れ、この旅で初めてヒートシンクを使った。流石にこんなところで爆散してはそれこそ笑えない。念には念を、だ。ただ惑星を出た後、調子に乗ってヒートシンクを使わず次のジャンプを起動したら機体温度が80%まで上がってしまい、ビビって一度FSDを切ったのは内緒の話だ。

 ところでこの星系に入る瞬間に気づいたのだが、この宙域の周りには青い星系が多く密集している事が確認できた。だいぶ前から連なって見えていた光の群衆はどうやらこの辺りを指していたようだ。あまり時間がないので今回はパスするが、いつかこれら全てを回ってみるのも面白いかもしれない。この巨大な黄色い太陽のあるRS Perseiと似ているというMu Cepheiも合わせて見に行きたいものだ。

3306年12月15日 17:58 Heart Sector IR-V b2-0に到着。

 ついにSoul NebulaとHeart Nebulaを制覇した!バブル側から見るとSoul Nebulaの方が大きく見えたが、近づいてみるとHeart Nebulaの方が横に長かった。勿論見る角度の違いではあるが。実際にはほとんど変わらないんだろうとは思う。

3306年12月15日 18:08 Heart Sector IR-V b2-0 Farsight Expedition Baseに到着。

 ここもBase Camp同様にアステロイドベースのステーション。そしてSoul NebulaとHeart Nebula同様に、所在する宙域も形も似ていて、まさに双子といってもいいステーションだ。ここで本当の意味での折り返しとなり、前半の旅が終了する為、今回はちょっと奮発していいホテルに泊まって疲れを癒そうと思う。温泉でもあれば最高なんだがな。

 今日の後半の航行距離は約2,800Lyで、前半と合わせるとなんと一日で4,100Lyも飛んだことになる。なかなか頑張ったと思うが、色々なものを見る楽しみに魅了されて、そこまで長い距離を飛んで来たという印象がないのが不思議だ。ただやはり疲れはたまっているので、後半に影響が出ないようにしっかりと休もうと思う。帰りの航路も考えなくてはな。

3306.12.14 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 5日目

3306年12月14日 01:50 2MASS J02351897+6131236 BC 2A

 アラームを止めると同時に、視界に入ってきた奇妙な団子型の光る物体に一瞬慄いたが、すぐに平静を取り戻した。特別悪い夢を見ていたわけではないが、目覚めにコイツを拝むと生きた心地はしないな。太陽の裏側に停めた船は、この時間でもまだ裏側で時間の感覚が解らなくなる。最も、既に昼夜逆転してるわけだが。この奇妙な光景を眺めながら取る食事というのも、また奇妙な感覚だ。あいつらは本当に生きているのか?何のために存在しているんだ?陽が差さない場所も相まって、そんな事を考えると寒気がしてくる。そろそろ暖かいスープが恋しくなってきた。

3306年12月14日 02:23 2MASS J02351897+6131236 A 4A

 何となく昨日飛ばしてきたA系列の惑星を見ておこうと飛んできたものの、これといった物珍しさはなかった。44,000Ls飛んできたというのに。これだから寝起きの判断力はあてにならない。

3306年12月14日 03:00 2MASS J02351897+6131236 BC 3B

 Biological[5]に降り立つ。結局無駄な移動だけで一時間もかかってしまった。別の形の何かを見れるかと期待したが、確認できたOrganic Structuresは昨日降り立った場所の物と同じだった。もしかすると同じ星系内に違う生物は存在しないのかもしれない。ただここはArsenicが採れるのもお目当ての一つ。しばらくはマテリアル採取といこう。

3306年12月14日 07:28 2MASS J02351897+6131236 BC 6A

 暫くマテリアルを集めながら、いくつかの衛星に降り立ってみたが、どこもBiologicalにあったOrganic Structuresはやはり奇妙な光る玉だけだった。数ある太陽も、距離的に特別写真栄えするようなものもなく、飽きてきたのでD系列へ移動することにした。Dの恒星はこれまたブラックホール。そしてD1の太陽にはリングがあるようだ。ここまでAやBCでもリング付きの梅干しはあったが(実際これも初見だったわけだが)オレンジのリング付きは初めてなので楽しみだ。距離はざっと34万Ls・・ここまで来たら、のんびり行こうじゃないか。

3306年12月14日 07:59 2MASS J02351897+6131236 BC D ブラックホール

 やはり良い場所だ。ここは本当に何度来ても飽きないと思う。十分に堪能したら次の目的地へ出発しよう。

3306年12月14日 12:27

 名残惜しいが2MASS J02351897+6131236を発つ。次の目的地はIC 1805 Sector DQ-Y e3で、またしてもブラックホールのある星系だ。

3306年12月14日 12:52 IC 1805 Sector UO-F b12-3

 直前のジャンプまでたどり着いた時に、目を見張るものが飛び込んできた。明らかに目的地であろうそれは、13Ly離れたこの場所からでもハッキリわかる青さだった。星雲のように取り巻いた大きな青い空間。こんなの楽しみしかないじゃないか!そしてこのまま突入するのは勿体ない。もっと近くで見てから行くべきだ。

3306年12月14日 12:56 IC 1805 Sector AV-O c6-6

 目的地であるIC 1805 Sector DQ-Y e3に最も近い星系に飛んできた。やはり予想通りかなり大きな星雲として見えるようになった。そしてここで驚いたのは、観光ビーコンとメガシップを発見した事だ。

PLANETARY NEBULA VIEW

Tourist Spot 0049  ”Experience this stunning view of an unnamed planetary nebula, with the compliments of Commander Kosn EG.”

 残念ながら観光ビーコンのある惑星からは、目的地が裏側で地上からの星雲を見ることはできなかったが、メガシップからの眺めはとてもよかった。何より、人が沢山いる場所というのはやはり良いものだ。安心感が違う。

3306年12月14日 13:35 IC 1805 Sector DQ-Y e3 Altera's Eyeに到着。

 面食らった。全く予期していないことが起きた。恒星がない(笑)というより、恒星がブラックホールだった。そして、その他の惑星も一切なく、ただブラックホールがあるだけの宙域だった。まさかすぎて一瞬思考が追い付かなかったが、すぐさま周りの景色の美しさに魅了された。3日前に立ち寄ったGCRV 2334と同様に宙域全体が色づいていたが、あの悪魔的な不気味な色合いとは打って変わって、淡い紫に包まれた世界は水彩画のような美しさで、どの角度からも栄える光景だった。

3306年12月14日 13:48 ブラックホールに接近

 前回同様の突入方式を試みたが、どうやらここのブラックホールはサイズが小さかったようで、500Kmの距離では視認できない程だった。再突入をかけて50Kmほどまで近づいてようやく同じような光景が確認できた。ただ、最初は何もない空間を背景に突入してみたものの、背景の綺麗さから別の景色を期待していたが、結果的にはあまり面白い風景は見ることができなかった。やはり天の川をバックに突入するのが一番面白い。まさしく宇宙空間らしい漆黒の中で見るビン底風景とは違い、夢の中にいるかのような鮮やかな景色のビン底状態は非常に美しかった。

3306年12月14日 14:14 IC 1805 Sector AV-O c6-6

 このままSoul Nebulaを目指そうとも思ったが、どうやらバブル内では一部のネットワークに障害が起きて混乱が生じていたという情報が入り、CMDRと通信をする為に一度メガシップのある場所まで戻ってきた。お互いの無事を確認し、安堵したところで面白い事を思い付いた。メガシップの先端に停泊し、ここをキャンプ地としてしまおうという魂胆だ。まあ気づかれたとしても問題はないだろう。目が覚めたら何もない宙域にいたりしてな。それはそれで面白いからいいだろう。果たして結果はどうなるか・・こうご期待だ!(今日の移動距離は約250Ly。ここまでで一番短い距離だったが、濃厚な一日だった。)

3306.12.13 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 4日目

3306年12月13日 02:23 Sleguae XT-A b20-11を後にする。

 そういえばここまで来る間に、数ジャンプ立て続けに恒星しかない星系を通ってきたが、初めての経験で少し不思議な感じがした。観光地への航路にも関わらず、未スキャンが多かったのも驚いた。

3306年12月13日 07:39 Phroea Phoe RD-S e4-12 Moore-Nauenbergに到着。

 Blue-White Starが二つ並んでいるだけかと思いきや、星系内に太陽が9つもあるというトンデモスポットだった!降り立てる惑星がないのが少し残念ではあるが、撮影にはもってこいのロケーションだ。まずはAとBの双子の太陽を観察。かなり近いことで珍しさはあるが、もう少し離れてくれていれば太陽同士の間を通過できたかもしれない。惜しいな。

3306年12月13日 9:29 CとDの双子太陽に移動。

 白x白も良いが、黄色とオレンジもなかなかに栄える。こちらも近くて間を通過することは出来なかった。

3306年12月13日 09:45

 全ての太陽を見て回ろうと思ったが、Eへ移動するのに10万Ls以上か…なかなかに遠いが、ここまで来たら行かない手はないだろう。少し軽食を取りながらゆったりと移動することにしよう。

3306年12月13日 10:12 HとIの双子太陽に到着。

 今度は赤とオレンジ。やや距離があるものの、こちらは衛星もあり別の魅力が。少し時間はかかったけど飛んできてよかった。

3306年12月13日 13:32 少し仮眠を取り、EとFの双子太陽に到着。

 最後は白とオレンジだ。ここはさっきの場所程遠くはないが、近いとも言い難い。ちょうどいい距離を保った場所は偶然でもなかなか生まれないのかもしれない。まあ最も、何がちょうどいいのかという定義ですら人間目線の話ではあるが。何れにせよ、それに巡り合うには強運を身につける必要がありそうだ。

 これで4セット見て回ったが、全てバリエーションが違うのが面白いところだ。見ていて全く飽きない。時間を忘れてしまいそうだ。

3306年12月13日 14:00 Phroea Phoe RD-S e4-12を後にする。

3306年12月13日 14:33 2MASS J02351897+6131236 Firefliesに到着。

 恒星がめちゃくちゃ青い!FSD中から到着前の段階で既に青さが目立つほどだった。なるほど蛍とはよく言ったもんだ。太陽の数は・・なんだと?20個も!?つい先ほど9個でも十分驚いていた自分がバカらしくなってくる。宇宙は広い。もう何でもありだな!笑

 ここは着陸できる衛星もあるから、明日以降じっくりと探索していこうと思うが、とりあえずキャンプ地を探しがてら、スキャンをしてまた度肝を抜かされた。ブラックホールがある。しかも、3つもだ!なんてこった!衝撃的すぎて言葉が見当たらない。初のブラックホールが、一気に3つもだぞ!別に感激は3倍にはならないが、とんでもない場所という事は十分に理解できた。

3306年12月13日 14:46 Feast of Stars

 星系のスキャンを終えたところで気になる事があった。データポイントのようなものを見つけたからだ。Feast of Starsというビーコンのようなものがあった。

Tourist Spot 0002  ”This system was recommended as a must see destination by Commander Draco 25240 for its bountiful collection of stars.”

 そしてまたここで驚きが。オルカやベルーガライナーが、合計3機もいるじゃないか!ここまでだいたい6,000Lyくらい飛んできたが、久々に他人の船を、いや、自分以外の人類を見たぜ「星の饗宴」と名付けられたのも納得する。ここは指折りの観光スポットなのだろう。しかし彼らはどこから旅してきたのだろう。目的地のSoul Nebula方面だろうか。それとも俺と同じ6,000Lyを飛んできた?ハッ!だとしたら相当のもの好きだな!ここまで苦労して飛んできたからこその喜びってもんがあると、俺は思うからな。

3306年12月13日 14:46 2MASS J02351897+6131236 B ブラックホール

 とうとうやってきた。ブラックホールだ。この旅最大の目玉の一つ。だが正直言って、恐怖心がかなりあった。近づき過ぎて重力で船が押しつぶされるんじゃないかとか、二度と抜け出せなくなるんじゃないか等、色々だ。歪んだ空間でコントロールが効かなくなり、永遠に旋回し続けることも想像した。かなり慎重に近づいて目の前にしたその空間は、まさに異様の一言だった。

 ブラックホール自体が光を通さないものであることもあり、宇宙という闇が支配する空間においては、それがあるのかないのか、ハッキリ解らないような外観だった。周りの空間が歪んでいることで、遠くの星々がブラックホールを中心に環状に集約され回っているように見え、その何もない中心部にかろうじてブラックホールがあると認識できる程度。それでもその闇を纏った姿は、恐怖を感じるには十分すぎる迫力だった・・しかしこんなにも写真栄えをしないものとはな。もっと面白い写真が撮れると思ったのだが、期待はずれだったようだ

3306年12月13日 15:32

 キャンプ地となる衛星に向かおうとして、ある事に気づいた。衛星を探している時に目に入った異常な光景先ほどのブラックホールが、偶然、俺のいる位置と天の川の間に入ったことにより、光る空間を歪ませていたのだ!これは面白い発見だ!そうかなるほど!闇はいくら変化させようと認識しづらいが、光る部分が見える位置に持って行けば、より視認しやすくなるのではないか!?俺はすぐさま船をブラックホールに向け、再突入してみることにした。

 当たりだ。俺の想定は間違っていなかった。というよりも、想像をはるかに超えた風景が目の前に現れた。素晴らしい!美しい!そして何より奇妙!先ほどの何もない空間を背にしたブラックホールと同じ場所とは思えない空間が出来上がっていた。光源があるだけでこんなにも変わるものなのか。まるでビン底を覗いているような感じだ。なにがどうなってこう映し出されるのかすらわからないが、とにかくこれは体験あるのみだ。俺はこういう体験を待ち望んでいた!写真栄えしない?期待はずれ?何を寝ぼけたことをぼやいていたんだ俺はバカか!?最高だぞブラックホール!!

3306年12月13日 16:27 2MASS J02351897+6131236 BC 2A

 ブラックホールだけで100枚近い写真を撮ってしまった。だが飽きない。まさに何杯でも食えるというやつだな!今日の出来事はこの旅のハイライトの一つになるだろう。そろそろ疲れてきたのでキャンプ地を探すことにした。ちょうどブラックホールから近い場所に降り立てる衛星がある。まぁというより、ここに来るついでにブラックホールを先に見たんだがな。

 ただ今回ここを選んだのはほかでもない、Biologicalがあるからだ。今までそれなりに惑星に降り立ってきたが、Biologicalに巡り合うケースが少なく、Organic Structuresはまだ殆どお目にかかったことがなかったもんで、今回の旅でも期待はしていた。しかしここまで一つも出会う事なく来ていたから、スキャンをした時にはかなりテンションが上がったんだ。青く輝くドデカい恒星、観光ビーコン、久々に会った同胞たち、そして3つのブラックホールに、Biological。この星系には驚かされっぱなしだ。そりゃ観光スポットとして指定されるわけだ。

3306年12月13日 16:47

 実際には20個ある太陽を、すべてではないが見て回るまではこの星系にいるつもりだし、他の恒星にもBiologicalがある事を確認しているので、もう少し滞在することになりそうだが、今日はここをキャンプ地として休むことにした。

今日の航行距離は1,500Lyくらいだろうか。移動距離は大したことなかったが、内容は盛沢山で大満足した一日だった。程よい疲れも心地よい。そしてBiologicalスポットで、無数の未知なる生命体に囲まれながら眠りにつくことが、こんなにも楽しい気分だとは考えたこともなかったぜ。今日はいい夢が見れそうだ!

3306.12.12 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 3日目

3306年12月12日 03:13 GCRV 2334を後にする。

 この奇妙な星系で一晩過ごすのは不安でしかなかったが、悪夢を見る事もなく、目覚めた時に手足が付いている事に安堵した。

3306年12月12日 06:52 Sleguae XT-A b20-11に到着。

 期待を胸にやってきたが、これと言って何かがあるわけではなかった。テラフォーミング可能な惑星があったが、観光スポットとは呼べる場所ではない。周りにアンモニア惑星も幾つかあるので、とりあえずスキャンデータだけを取り移動する事にした。

今日の航行距離は約1,240Ly。次なる目的地は、Phroea Phoe RD-S e4-12だ。次は期待に応えてくれるだろうか。

3306.12.11 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 2日目

3306年12月11日 02:15

休息を済ませた俺は目覚めのコーヒーと共に携帯食料をかじりながら、早々に出発の準備を始めたが、システムの一部が起動してないことに気づいた。なんてこった。昨日一度だけ、撮影中にドライブ起動のタイミングをミスってバランスを崩したあの時か…。

3306年12月11日 04:40 ようやくシステムの復旧が終わりOutopps MO-Z D13-7を後にする。

 幾つかBlue White StarやWhite Starを回ってみたが、やはりELWのデータはほぼ取られている。当然と言えば当然か。多くの先人達が通ってきたであろう使い古された航路だからな。今更俺みたいな新人が拾える惑星を見つける方が難しいかもしれない。

3306年12月11日 05:35

 なんてこった…予期せぬアラートに目をやると、俺は深いため息をついた。今度は蓄電システムに問題が起きたらしい。バッテリーが2つほど空になってやがる。どうやら今朝のシステム復旧の時に一度外した接続を戻し忘れたのが原因だ。凡ミスにもほどがある。蓄電の為暫く時間がかかりそうだ。

3306年12月11日 08:25 バッテリーの回復を待っている間に、知人のCMDRから有力な情報が手に入った。

 Soul Nebulaまでの道のりにあるのは、どうやらブラックホールだけではないようだ。様々なトラブルに悩まされながらも、思うように距離が延ばせていないことが返って功を奏したかもしれない。通り過ぎる前に気づけた幸運に感謝しよう。

ブラックホールまでの間で、ひとまず目星をつけた場所を記録しておく。

Slegi DH-J d10-27 5Glowing Green Gas Giant

GCRV 2334Planetary Nebula

Sleguae XT-A b20-11Planetary Features

Phroea Phoe RD-S e4-12Stellar Remnant

2MASS J02351897+6131236Stellar Remnant

少しうねりながらの航行になりそうだが、ここまで思ったより真新しい何かがなく、このままだとあっという間に到着してしまうんじゃないかという焦りのようなものがあったので丁度良かったかもしれない。外縁部まで旅したCMDRの情報に間違いはないだろう。期待値は高まる。

3306年12月11日 09:40 Slegi DH-J d10-27に到達。

 Slegi DH-J d10-27 5緑色をしたガス惑星。想像していたより緑の部分が小さかったが、珍しいものを見た。この旅でようやく観光らしい場所に来たことによる達成感と、まだ幾つも巡る場所があるという喜びでモチベーションが少し上がった。今更だが、月を見て団子を食う気持ちが解ったような気がした

3306年12月11日 12:30 Slegi DH-J d10-27を発つ。

 次の目的地はGCRV 2334だが、道中スキャンされていない星系が意外とある事に驚く。このルートでの観光は通常パターンではないのかもしれない。

3306年12月11日 13:16 HEGEIA FT-T B32-0 5Aにて。

 ArsenicとSeleniumのポイントを見つけて降り立ってみるが、断崖絶壁すぎて諦める。勢いよく噴き出す間欠泉を見ることができたので、観光としては良しとしよう。

3306年12月11日 14:30 GCRV 2334 NGC 1501 Planetary Nebulaに到着。

 なんだここは!!異世界なのか?地獄なのか??見たこともない空間に迷い込んだことによる驚きよりも、圧倒的不気味さで恐怖感の方が強い。まるで悪魔か何かの腹の中に入ってしまったかのような景色。同じ宇宙空間とは思えない。

元々どす黒い色をしたHigh metal content worldが、紫の光を帯びて更に不気味な惑星と化していた。しかしこれはこれで美しい。

3306年12月11日 15:03 GCRV 2334 CD 1 aに着陸。

 今日はここをキャンプ地とする。

今日の航行距離は、昨日停泊した場所からの距離で、2,181.37Ly。実際にはSlegi DH-J d10-27 5(792.4Ly)から戻ってきている為、そこへ行く距離も含めるともっと大幅に飛んだことになる。明日はひとまず次の観光スポットである、Sleguae XT-A b20-11(1,225.77Ly)を目指すことにする。

しかし…目が覚めたらあの世だったなんてことはないよな?苦笑

3306.12.10 そうだ、Soul Nebulaへ行こう! 1日目

ようやくコミュニティゴール(CG)が終わった。今回のCGはかなりダルかった。まあ報酬はウマいからそれなりに稼がせてはもらったが、いかんせんモチベーションが上がらないな…ここの所CG続きで少し疲れたのもあるが、久々に探索に出てみようかと思い計画を立てることにした。何せ、ちょうど今回のCGの報酬で14日後までに戻れば、データが3倍で売れるらしい。こいつは探索しない手はないぜ!

それにしてもシリウスのオッサンは空気が読めないな。この一週間は、一か月位にも感じる程の長いCGだったのに、ようやく終わったと思ったら間髪入れずまた出してきやがった。一体俺らを何だと思ってやがる!使いっ走りりじゃねーんだぞ…頭に来たから誰よりも先んじて700T以上納品してやった。いきなりランクインだ!見たかこんちくしょう!だがもうこれ以上はやらないぜ。そんな暇は俺にはない。

ひとまずJameson Memorialまで行って旅の準備を整えることにしよう。

さて、探索をしようとは思ったものの、あまり探索スポットを知らないというのはネックだ。ちょうどい具合の距離を測りながら、今回の行先をSoul NebulaとHeart Nebulaに絞った。 噂によると、この道中にブラックホールがあるらしい。場所はIC 1805 Sector DQ-Y E3だ。ここからだと大体6,250Lyだそうだ。Soul Nebulaまでが7,500Lyだから、もう殆ど目的地付近と言ってもいいかもしれないな。

今までの探索は、教授から招待状をもらうための5,000Lyが最大だったから、今回はそれを上回る旅となる。思えば前回は闇雲に直進して帰ってきただけだから、もう少し遊びを入れたいところだ。パートナーは勿論、愛機となっているDBX(セマル)だ。今回の旅の為にペイントを変えようか少し悩んだ。百式カラーはこの一年愛用していたカラーでもあるが、何気に写真栄えしづらいんだよな…だが他に良さそうなものも持ってないから、相も変わらず百式セマルハコガメとして飛び立つことにした。

●目的地:Soul NebulaHeart Nebula(約7,500Ly)

●寄り道ポイント:ブラックホール -- IC 1805 Sector DQ-Y E3(6,254.67Ly@Jameson→91ジャンプ)

●備考:3306年12月11日から2週間の間、MUSCA DARK REGION PJ-P B6-1(Betancourt Base)にてデータが3倍での売却になるため24日には戻る。

<ログ>

3306年12月10日 15:00 Jameson Memorial 出発

3306年12月10日 15:23 Stock 2 Sector CQ-Y D24

 ここまでただひたすらに直線で13ジャンプ(残り78ジャンプ)飛んできたが、流石に何もしないで飛ぶだけというのは芸がない。せっかくなので寄り道もしていこう。とりあえず青白い恒星を探しながら飛ぶことにした。

3306年12月10日 15:30 早速最初の近場の星系を散策

 HIP 13457にて、縞々のリング惑星を発見するが、良い角度で写真が撮れず断念。

3306年12月10日 16:15 移動再開

3306年12月10日 16:45 早くも寄り道航行に飽きたので直進に戻る

3306年12月10日 17:30 Outpps MO-Z D13-7 2Aをキャンプ地とする。

 ここは何もない衛星だが、子供の頃に爺さんによく聞かされた、俺たちの故郷地球の月という衛星にどことなく似ている気がした。先人のおとぎ話に出てくるやつだ。これは信じがたい話だが、衛星を眺めながら団子を食ったりしたらしい。衛星だぞ?…俺は未だにその感性が理解できない。

今日の航行距離は1,540.70Ly。思ったより進まなかった。ちょっと遊び過ぎたな。明日はもう少し先まで飛びたいところだ。想像していたより明るいところに着陸してしまったことを後悔しつつ、眠りにつく。